SAITO RADIO かわさきFM 79.1

#01

2025年05月27日

GUEST:川名マッキー|
フォトグラファー・プロカメラマン養成専門家

#01|川名マッキー・アッキー

 

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【サイトウラジオ ゲストストーリー】

失われた日常から生まれた、奇跡の再出発

〜プロカメラマン・マッキーとマネージャー・アッキー夫婦の物語〜

生きていると、ふと「もしも」を考えることがある。
事故に遭ったらどうしよう、病気になったら、会社がつぶれたら——
頭のどこかで、そんな最悪のシナリオを想像してしまう。
でも実際には、ほとんどの「もしも」はただの杞憂に終わる。

——そう、ほとんどの場合は。

けれどマッキーとアッキーのもとには、突然それがやってきた。
ある日、マッキーが脳卒中で倒れたのだ。
言葉を失い、体も思うように動かせなくなった。

「これは夢ですか?」
アッキーは動転して、若い医師にそう問いかけたという。

そのときマッキーは、はっきりと思った。

「あぁ、これで人生終わった」

その瞬間、二人のこれまでの日常はまるごと消えた。
一つひとつ手放す暇もないほどに、
仕事も、収入も、平穏な暮らしも、一気に遠のいていった。

商売道具であるカメラも、手放した方がいいかもしれない。
ある人は言ったそうだ。
「カメラは、価値のあるうちに早く手放した方がいい」と。

絶望感。すべてを失ってしまうような気持ち。
——それでも、マッキーは大好きなカメラだけは手放せなかった。

とはいえ動かない体では、カメラに触れることすらできない。
日々はただリハビリの繰り返し。
そんなある日、ふと左手でカメラを持ってみた。
親指と人差し指でレンズを支え、薬指でシャッターを押す。

「あれ…これなら、撮れるかもしれない」

その瞬間、心の奥底からこみ上げるものがあった。
血がめぐるように、エネルギーが戻ってくるような感覚。
「もう一度撮れる!」

——それは歓喜と興奮が混ざった、震えるほどの喜びだった。

一方のアッキーは、心のどこかでずっと思っていた。
「この人に支えてもらうつもりだったのに、これからは私が支えなきゃ」
そしてある日、ふと思いついた。
「マッキーが撮るのは難しくても、“教える”ことならできるんじゃない?」

その一言が、すべての始まりだった。

「撮る人」から「育てる人」へ。
マッキーの長年の経験と技術、そして写真への想いを、次の世代に伝えていく道。
こうして、プロカメラマン養成講座『マッキーマジック』の構想が動き出した。

講座の中には、技術だけでなく、
カメラマンとしての心構え、生き方、そしてビジネスの知識まで、
マッキーとアッキーがこれまで培ってきたものすべてが詰め込まれた。
一つひとつの内容を、二人で丁寧に、何度も時間をかけて組み立てていった。

そしていま、0期から3期までが修了。
共感の輪が広がり、マッキーとアッキーの想いに惹かれた人たちが全国から集まってきた。
その結果、これまでに17名の個性豊かなプロカメラマンが誕生した。

どん底からの再出発。
大切なものを一瞬で失ったふたりが、また新しい価値を生み出し続けている。
そして今も、多くの未来のフォトグラファーたちを育てようとしている。

Writing:斉藤高広

 

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